競売とは文字通り不動産物件を売りにかけて売却する方法です。入札が行われ、もっとも高い価格をつけた人のもとに売却されることになります。
この方法は住宅ローンや税金の滞納を繰り返した所有者に対する最終手段ともいえる方法です。原則として住宅ローンを6ヶ月以上滞納すると期限の利益が喪失し、所有者はローンを分割で支払う権利を失ってしまいます。そのうえで債権者が不動産物件を差押、処分する権利を得るのです。
競売の際には裁判所に委嘱された不動産鑑定士が最低入札価格を決定します。入札においてこの金額よりも高い価格が提示された場合に取引が成立することになります。最大の特徴はその入札価格は不動産市場の相場に比べてかなり低い金額になっている点です。入札期間は1週間程度。この限られた期間に確実に売り手を確保する必要があるため、このような設定となっているのです。入札価格は市場価格に比べて6?7割程度となります。
安く売られてしまうということはその分売却金額で借金を埋めあわせることが困難になることを意味しています。その点でも任意売却に比べると非常に不利な選択肢となります。ただいきなり差押・競売が行われるようなことはなく、何度も催促状が通知されたり、競売開始決定通知や期間入札決定通知などが送られるなど警告がもたらされます。その間に任意売却の道を探ることで回避することも可能です。ローンが返済できないからといって放置せず、必要な手続きを行うことが重要になってくるのです。